慢性関節リウマチ
二千年三千年の歴史があるリウマチですが、未だその根本治療方法は完成されていません。手元にある柳谷素霊著「鍼灸治療医典」は、昭和の鍼灸師の大家が病名別に鍼灸治療法を載せています。しかし慢性関節リウマチについては、有効なる治療法は載っていません。
しかし我国には過去にお二人の灸師が、お灸でリウマチを治したと記録を残されています。前者澤田健師は次のような言葉を残されています。『リュウマチなどと言う病気はない。小腸に熱を持ったのです。だから小腸ゆ(つぼの名前)へ灸するか鍼をすればよい。あんなものは楽な病気です。リュウマチは昔は鶴膝風とか痛風というたものです。リュウマチなどと言うと如何にも立派に聞こえるが、流れると言う意味で、日本語に訳すとワカランということだ相です。まさかワカランなどという病名もつけられんので独逸語のままでリュウマチというのだそうです。』
しかし残念なことに彼の真髄である根本から治す技術は記されなかったので、未だに伝えられていますせん。
一方深谷師は、「お灸で病気を治した話」のなかで、慢性関節リウマチの治療法をいくつか残されています。基本は内臓に効果的なつぼをとっていること。そして灸を使って皮膚を焼くことで白血球を増やすので、このことからこの自己免疫疾患に対して何らかの影響を与えていることが推測できるのです。
しかし残念なことに熱いこととお灸の痕を残すことが、灸療法は現代社会ではあまり受け入れられなくなっています。

